三河湾に面する御津浜は、豊川(とよがわ)の水流が三河湾で海水と絡み合う絶妙の調和によって、自然の恵みが育まれ、かつては国内有数のあさりの産地とも言われておりました。 明治から大正にかけて保存技術として佃煮づくりが盛んとなり、その後、ハゼやメヒカリ・アユなどを加工するなど国内でも有力な佃煮の産地として発達しました。
特に鮮魚原料から佃煮に加工する業者は国内でも珍しく、「生炊佃煮」と呼ばれ、三河地方では国内生産量の50%以上を生産しています。

1922年(大正11年)には、平松安治が「山安平松商店」(平松食品の前身)を梅薮(愛知県豊橋市梅薮町)で創業し、地元のアサリやハゼを佃煮に加工することを始めました。
後に、県内の漁港で水揚げされるようになるメヒカリやシラス、そして地元で養殖されたアユ等をはじめとした魚貝類を佃煮に加工するようになりました。
先代からの教え、製法を守り、現代に至るまで受け継がれているその味わいをぜひご堪能ください。

ひとつひとつの工程を丁寧に
3日間かけてじっくり仕上げる製法

「良いつくだ煮は、良い原料でないと作れない」という先代からの教えを頑なに守り、鮮度を落とさぬよう仕入れた原料を素早く加工し、素焼きし、釜詰してから一晩寝かせます。
一晩寝かせてから、2~3時間かけてじっくりとタレを足しつつ炊き上げまた一晩。最後に仕上げのタレがけをして出来上がりです。
美味しいつくだ煮づくりに焦りは禁物です。時間をかけてゆっくり大切につくられます。

先人より受け継がれた技術
魚煮籠(竹籠)を使用した伝統の技法

竹籠を使用した伝統製法で、お客様に変わらぬ味をお伝えしております。
「魚煮籠」と呼ばれる竹籠は、佃煮づくりには欠かせない、大切な道具の一つです。天然のしなりがある竹籠で釜炊きすることによって、焦げることなく、魚の身の崩れが少ない美味しい佃煮が出来上がります。

貝・小魚には、伝統の浮かし炊き製法

しらす商品は浮かし炊き製法を行っています。調味液に浮かせて炊き上げる独自の製法。
仕上げに三河生炊佃煮の特徴である“掛けダレ”をまぶしています。

※しらす商品は竹籠を使用していません。素焼き、釜詰めしてから一晩寝かす工程はありません。

日本各地の豊かな食文化を守り、育てるために設けられた表示基準。
製造者の原料と製法へのこだわりの証です。

その土地において伝統的に培われた「本場」の製法で、地域特有の食材などを用いて「本物」の味を作り続ける。そんな製造者の【原料】と【製法】とこだわりの証が、「本場の本物」です。
「本場の本物」マークは、『その地域ならではの本物を安心して味わいたい』生活者と、『こだわりをもって伝統の味をつくり続ける』製造者を結ぶマークです。

公式サイト「本場の本物」

あゆ甘露煮

アユの養殖生産量日本一を誇る愛知県豊川市で養殖された、とよかわブランドの「とよかわ鮎」を、清楚な姿をそのままに、職人が尾の先まで残すように、丁寧に素焼きし丹精込めて炊き上げた甘露煮です。

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三河本はぜ甘露煮

三河湾で獲れたハゼを使用した甘露煮です。ハゼの顔が翁に似ていて “長寿”を意味することから、三河地方ではお正月の祝い膳を飾る一品としても親しまれております。(三河本はぜ甘露煮は冬期のみの取扱いとなっております。)

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めひかり甘露煮

蒲郡で水揚げされたメヒカリを甘露煮に仕上げました。蒲郡のメヒカリ水揚量は県下の95%を占めており、地元の特産物となっています。またメヒカリはハゼに似ていることから「沖ハゼ」とも呼ばれております。

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篠島産甘露ちりめん

“シラスの島”として知られる愛知県の知多半島沖に浮かぶ「篠島」は、シラス漁獲量日本一を誇ります。炊き上げたその身は、透き通るような飴色に色付き、甘露な味わいを醸し出します。

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